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NPO法人弱視の子どもたちに絵本を

このNPOの設立趣旨

 だれもが読みたい本を読みたい時に自由に読む」権利を保障されると、社会教育法や、平成17年に成立した「活字・文化振興法」に、のべられています。どの子にも、成長に欠かせない楽しい読書を保障していくことは、社会の使命です。しかし、現在も、視覚障害の子どもたちは、身近かで、十分な本の中から、読みたい本を選び、好きな時に、好きな媒体で読むことから、程遠いところにいます。必要な時、それにふさわしい本を読めないことは、読書の楽しさだけでなく、生活や教育においても、更に多くの不自由を負うことになります。全盲や弱視の子どもたちの視力に応じた本の制作・出版は、あまりに不十分であり、特に弱視の子どものための絵本は、ありません。

 私たちは、弱視の子どもたちが十分に楽しめる絵本や本の制作及び制作推進を中心として、視覚障害の子どもたちが楽しい読書のできる環境作りと充実に取り組みます。子どもたちが本を読む楽しさや喜びを感じ、読める自信を抱き、そこから自尊心が生まれ、将来への生きる力につながると考えています。また、知的障害、ディスレクシア、肢体障害、高齢者など、多くの「読む」ことに障害がある人たちと繋がり、相互協力によって読書環境整備を進めることでより多くの成果を得るものと考えます。現在の出版界では、少数者のための本は採算に合わないで、放置されてきました。営利を目的としない法人だからこそ、「読む」ことに障害がある人に、よりよい本を届けることが出来ると考えます。単に、読書環境の整備にとどまらず、さまざまな人の交流、さまざまな活動によって、子どもたちの成長を促すことも目指します。

 継続した非営利の活動を行うには、社会的な信用を高め、財政基盤の安定を図るためにも、法人格が必要と考えます。

役 員 名 簿

理事長  山内 薫

理事  塩見 昇

理事  前田 章夫

理事  金子 修

理事  吉田 より子 

理事  近藤 幸子

理事  米村 桂子

理事  岡本 金子

理事  田中 加津代